樹脂の表面形状が触覚による印象に与える影響

研究概要

樹脂は最も身近な素材の 1 つである.その一方で近年好感度が低下している等の課題があり,樹脂の特長を活かしながら生活者の感性に働きかけ,感動や共感を得ることで顕在化する価値(感性価値)を高めることで解決に近づくと考える.その手法の 1 つである加飾技術のうち本研究では表面形状の付与に着目し,触覚を通してどのような印象を与えるかについて明らかにした.実験は,光造形式 3D プリンタで試料を製作し,対象にした印象については先行研究よりも幅広くし,既に明らかになっている印象の構造に従い評価項目を設定して行った.その結果,嗜好,感性,素材の物理的な性質について,ドットの大きさを大きくすることで嗜好に関する評価が向上する可能性があることが示唆された.

発表論文

  • 相馬 菜緒, 鈴木 優. 樹脂の表面形状が触覚による印象に与える影響. 情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション, pp.1-4, 2023年.

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