印象評価に基づいて音を視覚表現に変換する手法の検討

研究概要

音の視覚表現において,音から視覚表現に変換するために音響特徴量等の定量的特徴を指標に用いた事例が多いが,定性的特徴である音の印象を含む指標は少ない.印象を含む指標があることで,音を用いたアートへの活用や聴覚障害者支援への貢献に繋がると考えた.本研究では,印象評価に基づいて音を視覚表現に変換する手法の検討を目的とする.20 個の音源に対して 13 対の印象語を用いた印象評価を求め,印象の類似度に則して音源を分類し,各音源ごとに 39 種類の音響特徴量を抽出して,音分類ごとに共通する音響特徴量を検討した.また,音の印象評価で用いた 13 対の印象語から想像される色・太さ・形状の調査を実施し,印象語ごとに想像される視覚表現の傾向を明らかにした.これらの結果を用いて,音響特徴量から音の印象を推定,推定された印象から想像される視覚表現への変換を可能にした.例えば,「柔らかい」印象を持つ音の色は,彩度が低く明度が高い明るい色で,細い線での曲線的な視覚表現に変換することができる.

発表論文

  • 中鉢 咲希, 鈴木 優. 印象評価に基づいて音を視覚表現に変換する手法の検討. 情報処理学会第197回ヒューマンコンピュータインタラクション研究会研究報告, pp.1-7, 2024年.

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